静寂に包まれた冬の奥四万湖に行ってきた。
今年は積雪が少なくスノーシューもなしで散歩を楽しんだ。
歩き始めてすぐに湖面が見えてくる。いつ来ても四万ブルーの湖は本当にきれいだ。
今年はいつになく暖かいので、クマが目を覚ましていないかちょっと心配だったので
大きな声を出しながら、ところどころに設置されているくまベルを鳴らしながら前進。
野鳥を見るのも今回の目的の一つなのであまり音は立てたくなかったが、
クマに出くわすよりは、野鳥にお目にかかれないほうがましなので、致し方なく。
橋の上から湖を望む。真下を望めば透きとおった四万ブルー。遠くを見渡せば太陽に照らされた水面。美しさは格別だ。
以前は四万湖の上流に四万鉱山があったため、奥四万から新潟に抜ける街道があり、遊郭もあったらしい。
今も廃坑を経由して三国に抜ける登山道があるらしい。なんかロマンがあるな。暖かくなったら一度行ってみよう。下の写真に写っている橋がその登山道へ続く道のようだ。
橋を渡り切ると分岐がありちょっと寄り道して”シャクナゲの滝”に向かった。
脇道にそれてすぐ積雪のある道を進んでいったが、雪の上にカモシカ、イノシシ、ウサギの足跡を発見。クマの足跡がないことを祈りつつゆっくり先へと足を進める。
15分ほどでシャクナゲの滝に到着。
カモシカに会いたいなと思いながら歩いていたら、すぐ横の崖の上にニホンカモシカを発見。というよりは、先に我々が発見されていて、気づいた時にはじっとこちらを見ていた。真横を通り過ぎしばらくしても微動だにせずずっとこちらを見続けていた。まるで”その先はクマがいるからやめたほうがいいよ”とでも言いたそうだった。
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散歩も終盤に入り日蔭道が多くなり積雪も少しづつ増えてきたころ、犬でもない、鹿でもない、大きな足跡を発見。やっぱり目を覚ましているのかな?不安はマックスに。
恐怖心をかき消すため野鳥の鳴き声に耳を傾けながら最終地点へ急ぐ。最後にはエナガの群れのさえずりを聴きながら散歩も終了した。
所要時間約2時間30分ののんびりでちょっと怖い奥四万湖周遊散歩だった。春になったらまた来よう。